聖なるラマダーン月スタート!

Marhaban yaa ramadhan.
Selamat menunaikan ibadah puasa, mohon maaf lahir & batin.
Insya Allah kita selalu mendapatkan barokah dari Allah SWT. Amin


今日はヒジュラ歴(太陰暦)1430年の第9月、ラマダーンの初日となった。
つまり今日の日の出から断食になる。
ラマダーン月の開始と終了は、長老らによる新月の確認によって行われる。(神秘的です!)
木曜日の新月観測の結果、日本国内においては新月の確認にいたらず。それにより、近隣イスラーム国であるマレーシアに則って開始が決定された。

今日から1カ月間、私たちイスラーム教徒は日の出から日没まで、義務の一つの「サウム(断食)」を行う。
この間、食べ物はもちろん、飲み物も断ち、敬虔な人はつばまで吐き出すそうだ。

私がイスラーム教に入信したのはちょうどラマダーン月の何週間か前のことだった。
アラビア語の勉強会に出席すると、先輩ムスリムムスリマの方々は口々に
「もうすぐラマダーンだね、楽しみだね〜」
とおっしゃっていた。
私にとっては苦行としか思えない断食をなぜみんなが楽しみにするのか、、、。
それは半月後に、インドネシアで体験したラマダーンで理解することになる。

1日断食をなしとげ、日没を迎え、たとえばそこがスーパーだとすると、紙コップに入った水と甘いナツメヤシが次々と買い物客に配られる。
皆、それぞれにお祈りの言葉を口にし、やっと水を口にふくむ。
そして家族が待つ家路に急ぎ、ごちそうにありつく。
あるいは、街のレストランで友達家族と一緒に食事をする。
夜はモスクまたは礼拝所に行き、ラマダーン月特別のお祈りを捧げる。
日の出前、訪れる1日のためのかなり早い朝食はサフールと呼ばれ、近所の子供たちが太鼓をたたきながら
「サフールの時間だよ〜、起きてください〜」
と行進して目覚まし係をしてくれる。
昔は派手にやっていたようだが、残念ながら最近は街の方ではこのような光景はあまり見られなくなった。

とにかく全世界のイスラーム教徒が同じく断食という試練を共有し、連帯感を持つという気持ちよさ
私も初めてのラマダーンで十分に感じることができた。

インドネシアでの2度目のラマダーンは、妊娠中だったためまる1か月間お休み。
ひとりでお休みするほうが断食の数倍もつらかった。
サウム(断食)を解いてもよいのは病人や妊婦、長旅の人、禁じられるのは月経中と産褥中の女性。
しかし、これはあくまでもお休みであって、その埋め合わせはラマダーン月以外、自分がサウムできる状態になった時に休んだ分をちゃんとやらなくてはいけないのだ。

イスラーム暦(ヒジュラ歴)は純粋な太陰暦で閏月による補正を行わないため、毎年11日ほど早まり、およそ33年で季節が一巡するらしい。そのため「ムスリムは同じ季節のラマダーンを人生で2度経験する」と言われる。
(またしてもなんて神秘的なんでしょう!!)
インドネシアにいた時はあまり四季を感じないので、特別ラマダーンの季節も意識することはなかったが、日本で過ごすラマダーンは毎年感慨深いものになりそうだ。

今年もやっと訪れた。10億人以上ともいわれるイスラーム教徒が1年で一番楽しみにしているひと月が。

今日のImsak(飲食が許される時間の終わり)午前3時10分。   
Maghrib(日没)午後6時22分。