ヒジャブかニカブか?

ヒジャブとはイスラーム女性が頭髪を隠すためのベール。
ニカブとは頭髪はもちろん顔全体を隠し、目だけが出るベール。


共同ニュース

クルアーンでは「美しいところ」を隠しなさいとあり、美しいところがどこなのかまでは言及していないので、ヒジャブもニカブも間違いではなく習慣の違いなのではないかと思います。
インドネシアではヒジャブが圧倒的、たまにニカブ姿も見かけることがありました。
私もインドネシア滞在中は「義務」としてというより「良い行い」として、自宅の中以外は必ずヒジャブを被っていました。(もちろんインドネシアにも諸事情により被らない事を自ら選択したムスリマはたくさんいます、決して被ることが敬虔さなのではないと思います)
それが日本に帰ってきてからは、ヒジャブを被ることがなかなか容易ではなくなりました。
この先就職をしよう、なんて思ったらまず無理でしょう。
ヒジャブを被った私は、まだまだモリーオでは少数な宗教だからか、私が日本人であるが故か、、、とても「奇異」に見えるようです。(農作業のおばちゃんたちは普通に同じようなものを被ってますが、、、)


「被ってないと裸みたいで恥ずかしいの」と義姉は言っていました。
最初はまったくわからなかったこの発言が、今の私はよくわかるようになりました。
もちろん私も最初からヒジャブに抵抗がなかったわけではありません。
南国インドネシアで四六時中被りものをしているのは暑くて仕方ありません。
髪型を楽しむこともできなくなりました。
いつの日からか自分の中でヒジャブが当たり前になったのかは覚えていませんが、そのうち被ることがうれしくなりました。(一番うれしかったのは夫のようですが)
これは本当に不思議なこと。アルハムドュリッラー。


このニカブ禁止令の背景には、顔が見えないことにより本人確認が容易でないこと、ニカブに隠れたテロリストを排除すること、、、らしいですが、世の中の諸事情が変化したことにより「善行」を否定された学生たちの立場になるとやはり納得がいきません。 
それがアズハル大学の学長であり、アズハル・モスクのイマームであるムハンマド・サイイド・タンタウィ師から発せられたとあればなおのこと。
この件にはまだまだ批判が続くでしょう。

がんばれ!アズハルの女子学生!